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Javaを使ってLinux上で動くWebアプリケーションを開発するには、何が必要か
Javaを使ってLinuxサーバ上で動くWebアプリケーションを開発するには、一体何が必要なのでしょうか。 インターネットで調査したり本屋に行ってみるとわかるのですが、最近は驚くほどたくさんの情報があります。
LinuxのOS、Webサーバ、アプリケーションサーバ、Java、データベース、開発用のツール、開発フレームワーク・・・。 それぞれ特徴をもった様々なアプリケーションやツールがあり、実際には非常にたくさんの選択肢があるかと思います。 そこで、アプリケーションの特徴や詳細な情報は他に譲ることとして、ここでは実際のWebアプリケーションの開発で利用したものを紹介することにします。
開発に利用した・ツール
OS - Red Hat Enterprise Linux ES4
- エンタープライズ向けのアプリケーションでしたので、Red Hat Enterprise Linuxを採用しました。 内容的には、Fedora Core 6などでもほとんど変わらないと思います。
Webサーバ - Apache Httpd 2.0.52
- Red Hat Enterprise Linuxに標準で付属されているWebサーバを利用しました。
アプリケーションサーバ - Apache Tomcat 5.5
- Javaサーブレット・JSPを処理するアプリケーションサーバとしてTomcatを利用しました。
連携モジュール - mod_jkコネクタ
- TomcatとApacheを連携して利用するため、mod_jkモジュールを利用しました。
Java - J2SE(TM) Development Kit 6.0
- Sun Microsystems(サンマイクロシステムズ)より公開されているJDKを利用しました。
データベース - PostgreSQL 8.1
- オープンソースのリレーショナルデータベース管理システムPostgreSQLを利用しました。 こちらは、Red Hat Enterprise Linuxに標準で付属しているものではなく 新しいバージョンのものを採用しました。
アプリケーションフレームワーク - Struts
- Javaを用いてWebアプリケーションを開発する際に基礎となるフレームワーク部分を提供するソフトウエアで、 開発をスムーズに行えること、多くの採用事例があることなど利用する価値は高いと考えて採用しました。
Tomcatを動作させるまでのステップ
TomcatでWebアプリケーションを動作させるには、あらかじめいくつかのミドルウエアをインストールする 必要があります。ここでは、Red Hat Enterprise Linux ES4にてTomcatの動作環境を構築するまでの インストールのポイントや設定方法を順に紹介していきます。
Tomcatの動作環境を構築するまでのステップは大きく分けると次の4つのステップです。 それぞれのアプリケーションを順にインストールして、各種設定を変更します。
- Java(JDK)のインストールと設定
- Apache Http Server(Webサーバ)のインストールと設定
- Apache Tomcat(アプリケーションサーバ)のインストールと設定
- mod_jk(Webサーバとアプリケーションサーバ連携モジュール)の設定